2021-11-26 心の町に降りそうな雪

マイペースに生活をする。快晴の再現みたいな安っぽい空が冷たい空気を運んできた。最近は寒くて嬉しい。僕は寒いのがすき。気温が下がると気持ちが凍るから、今何を思っているかがよく見える。気持ちの先まで見渡せて、だから前を向きやすい。空気は澄んで遠くの山がはっきりみえる。遠くの山みたいな気持ちと目の前の電信柱みたいな記憶が重なって、心は町みたいだと思う。血液は自動車で。町の交通はゆっくり動いて、しっかり約束を守ろうとする。誰か1人でも変に動いたら町がめちゃくちゃになってしまうのは、どう考えても奇妙な気がした。

黄色の信号を走って渡る。青でも赤でも多分だめで、僕はいつも黄色を進む。これは比喩です。インターネットに配慮する。知らない人と話していると多くの人が言葉を平気で使うから、僕らは配慮しすぎているのだと気づく。それでも優しくいたいから、このままでいいと思う。このままでいいよ。いろんなことを考えている。いろんなことを考えている。思想は伝染性だから、やっぱり過程が大切だと思った。思考と経験は複雑で、1人1人に意味があって欲しい。

枯れ木が毛細血管で、地球を咲かせているのかと思った。枯れ木だと思ってた街路樹が、本当は空を咲かせていたとしたら、その街路樹は大切にしなければならないと思う。見分け方ってあるるのかな。でも枯れ木も絶対に大切で、優先順位ってなんだ。いろんなことが分からない。難しいことが多すぎる。多分僕たちは小さすぎるから、分からないのは当たり前だろうな。明日は珍しく忙しくない。雪が降りそうな夕方だった。

僕は雪がすき。雪の白さが特別なのは、今までのぜんぶを忘れてないから。いろんなものが混ざりあって、黒にはならない加法混色。弱めの雪が降って欲しい。空を見上げる。飛行機みたいな冬の音がして、ようやく深呼吸ができた。みんなが優しい気持ちで過ごせるといい。遠くで犬の声がする。僕も優しい気持ちで過ごせるといい。きみも祈っていてください。マイペースに生活をする。湯船にお湯を沸かしたら、世界の平和を祈って夜。