2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

2021-11-30 タイムカプセルみたいな言葉

11月が終わるみたいだ。暗い道を1人で歩く。ミラーは明日を反射して、明日は曲がり角の先にある。今日は少しだけ暖かい。11月が終わってしまうのか12月が始まってしまうのか、どっちなのか分からなくなって、止まれの標識の裏側で止まる。感情はその日その…

2021-11-29 季節について

朝が来る。何かが治まるとまた次の何かがやっきて、そういう風に発電される。感情は海みたいに不安定で、それが一番安定するのかな。波のふりして繰り返される。誰にもばれないSOSを、ばれない内に飲み込んでいく。ガラスの破片を反射させようにも雨が降って…

2021-11-28 信じたいものだけ

決められた場所へ確かに進む。僕は今電車に乗っていて、夕陽の方へ運ばれている。往復する電車が探し物をしているみたいで、昨日へ戻りたいのかなと思った。駅で乗ってくる人たちの服装が凍えから身を守るものに変わっていて、景色は一層凍えてみえた。僕は…

2021-11-27 記憶と∞mプール

一番星が綺麗だった。空気は尖って町全体が呼吸していた。飛行機のライトが道しるべみたいで、それを追いかけて歩く。ブレーキライトで赤く染まった18:30の渋滞と、明日のみえない詰まった日々を重ね合わせて目を閉じる。一度閉じた目を開けたら、景色はもっ…

2021-11-26 心の町に降りそうな雪

マイペースに生活をする。快晴の再現みたいな安っぽい空が冷たい空気を運んできた。最近は寒くて嬉しい。僕は寒いのがすき。気温が下がると気持ちが凍るから、今何を思っているかがよく見える。気持ちの先まで見渡せて、だから前を向きやすい。空気は澄んで…

2021-11-25 寝不足

青空が続く。空気が澄んで、風が吹く。変な形の雲が動いて、鳥の鳴き声が聴こえる。僕は対称的で深刻な寝不足です。眠すぎる...。昨日はいつもより忙しくて、今日はいつもみたいに早かった。朝の日差しは嬉しくなくて、嬉しいことはひとつもなかった。僕はい…

2021-11-24 待合室と南極の氷

洗濯機みたいに地球が回る。洗剤の変わりに酸素を作って、人間関係がネットになる。何を落とすために地球は回る。落とされたものはどこへ消える。墓標みたいな南極の氷に、歴史のどうしようもなさを思う。固まって溶けてまた固まって、ペンギンたちの国がで…

2021-11-23 尻尾を追いかける犬みたいな

今日は風が強かった。寝転んだ未来みたいに分厚い曇と、その隙間からみえる空には、なにか重大な秘密が隠されているような気がした。ゆっくり雲が動く。それにあわせて目線も動く。空が高くて嬉しかった。振り返ると今日も忙しかった。僕らはいつも何かに追…

2021-11-22 ただ雨が降り続ける

雨のなかを、水たまりを避けて歩く。暗い道で街灯を避けて歩く。何が怖いかも分からないから、なるべく曇に隠れていたい。今日は傘をさして歩いた。雨の音が居心地悪くて、遠くの建物をただ眺める。星も月もみえなくて、ただ町に雨が降っている。全部の言葉…

2021-11-21 そのまま夜に消える

ベッドとシーツの隙間から朝はやってくる。優しい朝日と暖かな部屋で、ゆっくりゆっくり目を開ける。しばらくそうして、体を起こす。今日も1日予定があるから冷たい水で顔を洗って、水色のタオルが牧羊犬の役割を果たす。見破られた嘘つきの作文みたいな日…

2021-11-20 僕たちは大丈夫だよ

音が流れる。静かな部屋は朝日に混ざって、黄色く染まった結晶になる。止まったみたいな世界のなかで、抵抗みたいにオルゴールを鳴らす。ネジを回して、回した分だけ音が流れる。ネジを回さないと音は流れないんだよ。横になって、天井をみる。点滴みたいな…

2021-11-19 列について

列に並んでいます。列に並ぶ日記を書こうかな。僕は今列に並んでいて、列は一向に進まない。列の先頭は見えなくて、先頭なんかないのかもしれない。列に並ぶために列に並んで、列に並ぶ人として生涯を終える。それは生活と何ら変わらなくて、でもお腹が痛く…

2021-11-18 信念と町とクリスマスツリー

時計の音がする。ゆっくり流れるふりをする時間に、正しい流れを印刷するような、そんなリズムが心地いい。機械的なその音は不安定な心を安心させて、世界に平等を満たしていく。今日は忙しかった。早起きをして、顔を洗った。マッチの箱のヤスリみたいな、…

2021-11-17 暗くなる前にお家に帰る

曖昧な日々でも息をして、僕らは大人になっていく。今日は久しぶりに眼鏡をかけた。マスクのせいで視界が曇って、脳の状態の暗示みたいだった。曇っているのは眼鏡だよ。時々僕は寒いだとか、お腹がすいただとか、そんな感情をまとめて苦しいだと思い込んで…

2021-11-16 明け方はいつでも僕らの味方だ

空気が心地よかった。夕焼けとは別のピンク色と、意思みたいに揺れる葉っぱを、さっきみた夢と一緒に新品のパレットで混ぜる。早朝。生き物が全て絶滅したみたいな、静かで騒がしい、そんな世界に命を感じる。頭上にはまだ月があって、地上にはまばらな星が…

2021-11-15 いつも心に風を吹かせる

ゆっくり流れる川の真ん中で、小さな魚が跳ねたみたいな日記を書きます。こんにちは。今日は天気がよかったから、朝起きてすぐ窓を開けた。鳥の鳴き声がまばらに聞こえて、擬音みたいな風が吹いた。僕は冬の風がだいすきで、心の奥にはいつも冬の風が吹いて…

2021-11-14 詩と巨大な生き物

時間の経過を観察する。同じ景色は存在しなくて、電信柱も呼吸をする。今日はゆっくり過ごせました。夕方のピンクが温かくて、世界が終わるのかと思った。体調があまり良くない。部屋の空気は重たすぎて、外の空気は尖りすぎている。だから世界の成り立ちに…

2021-11-13 つき

月が綺麗で、動けなくなった。僕が毎日月の話をするから、日記を書く時間が簡単にばれてしまう。今は17時30分で、いつもみたいに散歩をしてます。ばれるのとばらすのには大きな違いがあると思うから、一応日記に書いておく。でも、僕は本当にいつでも月の話…

2021-11-12 んあ

各駅停車の電車に揺られる。電車は速すぎるから、このままどこかへ連れていってくれるみたいな期待を抱かせる。実際は同じ一本道を往復するだけなのに。人間の作るものは、全て別の何かを参考に作られているらしい。線路と電車は人間の一生を参考に作られた…

2021-11-11 また日記

また日記を書こうと思う。繰り返す日々を意味として記憶するみたいな、そんな大袈裟なものではなくて、ゆっくり流れる川の真ん中で、小さな魚が跳ねたみたいな、そんな日記を書いていく。今日は久しぶりに予定がなくて、冷たい空気のなかに隠れた鋭い優しさ…